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散歩の途中に段差があって ~車椅子放浪記~
「月島、酒で縁結び」
一般社団法人無段差社会 理事長 相田忠男
時は神無月、処は月島。全国の神々が出雲に集まって、縁結びに大わらわ。夜は酒宴、多分。だって集いに御神酒は付き物ですから。月島に、そんな一年中神有月のような酒処があると聞いて、ふらり向かいました。道中、どんな「ご縁」があるかしらん。
早速、フクロウとご対面。智恵を授かり、西仲通りを突っ切って隅田川堤へ。すると、エレベーター完備。堤上からはスロープになっていて、車椅子でも河岸に行けました。東京タワーとスカイツリーを一緒に見られる絶景スポットも堪能。
そうこうして目的地へ。今回は西仲通りにある日本酒立ち飲みバー「つねまつ久蔵商店」です。「しまね地酒マイスター」と銘打つ、地元島根では明治創業の酒店として知られています。
入口の段差は20㌢。スロープを使い、電動で昇れます。ただ、奥行きが長く一枚カウンターで、夕方から満員。予約席に行くのは、ちと難しかったです。
実は私、島根が大好き。茶人・不昧公好み、宍道湖の美味「七珍」、たたら製法による「玉鋼」(日本刀の原材料)、石見銀山、そして出雲大社。渋好みの風土だよね。
いにしえから「出太和二京三」といわれるほど、出雲大社は奈良の大仏殿より大きかったとか、高さは、今は八丈(約24m)だけど古図面によれば三十二丈(約96m)あったとか。今でいえばスカイツリー並み。伝承だったといわれていたけど、21世紀になって支柱の跡が発見されたから驚きです!そのうえ、注連縄も日本一の大きさ。ご立派です。
ちっとも店の紹介が無いって?それは言わずもがな、でしょう。いい仕事してます。いい酒揃ってます。
帰りは、手動でスロープを降ろしてもらいました。その時、心の中で柏手を四拍。またのご縁が、ありますように。