佃・月島 神社仏閣 全制覇

読者記者にご応募頂いた佃のTさんの取材です。

佃一丁目森稲荷神社

江戸時代初期、摂津国佃村(現在の大阪市西成区佃)の名主であった森孫右衛門は、漁師約30名とともに江戸に移り住み、その優れた漁法を用いて、江戸の食糧不足問題解消のため尽力しました。幕府は、彼らに江戸近郊全般での漁業権に加え、居住地として、当時まだ浅瀬だった隅田川河口の土地を与えました。

 漁師たちは、漁の合間に自ら浅瀬を埋め立て、故郷の「佃」の名をこの島につけました。森稲荷神社は、漁師たちのリーダーであった森孫右衛門の一族が邸宅内に稲荷神を奉祀したことを起源としています。孫右衛門たちには、当時禁漁だったと言われる白魚の漁業権も与えられていたので、彼らは漁獲した白魚などを幕府に献上しました。

 また、江戸の庶民のために、日本橋に魚河岸のもととなる店を開き、捕った魚を売るための仕組みを作りました。築地本願寺境内には、森孫右衛門の供養塔があり、徳川家と佃島の漁師との係わり、佃島の成り立ちなどが刻まれています。民家と軒を並べるように鎮座する森稲荷神社は、今でも佃の住民とともに佃島の発展と安寧を見守ってくれているようです。

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