築地本願寺に魅せられる中央区の正月

新年あけましておめでとうございます。

2018年も『地域情報応援隊 中央区新聞』を宜しくお願い致します。さて、正月といえば初詣ですが、中央区でも特に人気の初詣スポットとなるのが「築地本願寺」です。築地駅から徒歩1分の地にある浄土真宗の寺院ですが、その歴史や建築の魅力に注目が集まっています。今回はその魅力についてご紹介したいと思います。

「土地を築く」ー「築地」の地名の由来となったその歴史

築地本願寺は、最初から築地にあった訳ではありません。1617年に浅草横山町に建立されたのが始まりです。しかし、1657年に「明暦の大火」と呼ばれる大火事により焼失してしまいます。その後幕府の区画整理のため、八丁堀の海上に再建することになりました。そこで海を埋め立てて新たな土地を築いたことが、「築地」の地名の由来となっています。こうして1679年に本堂が再建されたのですが、1923年関東大震災による火災のため再び焼失してしまいます。1934年に再建したものが、現在の本堂です。2度の焼失を乗り越えながら、400年に渡って受け継がれてきたのですね。

古代インド・イスラム様式を取り入れた、異彩を放つ建築

築地本願寺は外観から異国情緒溢れる造りとなっており、宗派に関係なく建築物を観るために訪れる人もいるそうです。この建築を手がけたのは、東京帝国大学名誉教授の伊東忠太氏。日本では中国式の寺院が一般的ですが、仏教発祥の地であるインド・イスラム文化を意識したものとなっているため、蓮の花の装飾がなされた円形の屋根やステンドグラスなどが取り入れられています。中央階段の左右には、スフィンクスを思わせる翼の生えた獅子が鎮座しています。これは「カルラ」と呼ばれるインドの想像上の動物で、狛犬と同じ役割を果たしています。境内にはこのような動物のモチーフが多いので、柱や天井など探してみるのも良いかもしれません。異国情緒溢れる外観とは打って変わり、本堂は伝統的な浄土真宗様式となっています。

本堂に響き渡るパイプオルガンの音色

本堂に入ってまず目に入るのが、大きなパイプオルガンです。音楽を通じた仏教伝道と仏教音楽の普及を願い、1970年に財団法人仏教伝道協会により贈られたドイツ製のもので、その美しい音色が本堂を彩っています。法要行事や結婚式でも演奏される他、毎月最終金曜日にはランチタイムコンサートとして無料でクラシックや仏教讃歌の演奏を聴くことができ、東洋・西洋・そして日本という異文化が混在していながらも調和のとれた、築地本願寺ならではの雰囲気を味わうことができます。

冠婚葬祭から宿泊までーあらゆる形で地域に寄り添う寺院

納骨・葬儀はもちろんのこと、オリエンタルな建築を生かした仏前結婚式も人気がある築地本願寺。本堂に向かって右手に位置する第一伝道会館には、レストランやティーラウンジの他、宿泊施設があることはご存知でしょうか。和室・洋室どちらも用意があり、宿泊価格は一泊5000円からと大変リーズナブル。また、会議室や宴会などにご利用いだたける大広間もあります。参拝や冠婚葬祭ではなくとも、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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