第29号 月島一丁目  再開発で失われるもの

  • 2017/1/22

先月号に掲載された月島一丁目再開発のニュースをめぐり、ひとつお知らせしておこうと思います。西仲通り中心部の再開発で月島は路地を一部失い、その景観は大きく変わるでしょうが、なかでも特筆しておくべきは「看板建築」の喪失です。
電飾の三角屋根のせいで見にくくなっていますが、この区画の店の一部にはビル正面の上の壁に屋号やロゴを彫りこんだ楽しいデザインが見られます。
店舗は代替わりしたのに、面倒だったのか経費節約のためか、なぜか先代の看板が残されて、妙ちきりんな可笑しみを漂わせています。美的にすばらしいとか、建築遺産としての価値があるとかではなく、こういうちょっとズボラな感覚が月島らしさそのもので、いちばん目立つ場所にあるのに誰も見てくれないのがいささか憐れも誘い、それがいま誰にも看取られず無頓着に消えていくのも月島らしい末期かもしれません。
3月から工事の始まる前にカメラにおさめてはいかがでしょうか。これもアルバムに残された昔の月島の写真のようにセピア色の過去となっていくのでしょう。(月島長屋学校・朝倉)

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